







自分の作った本を手にした日 ― 2023/01/15 13:25:59
さて・・・
改めて、出版の世界の進化に驚いています。
本来、印刷はオフセット印刷が基本中の基本でした。
印刷用のデータを作り、それを本に4色分解して、刷版を作る。
その4色に分解された刷版にインクを盛り、YMCKの順に紙に印刷してカラー印刷を出力する。
※やっている工程は昔流行ったプリントゴッコと一緒。
これがオフセット印刷の大まかな流れです。
しかもオフセット印刷機は大型で、いわゆる菊判と言われる大型の紙に同じ版を一気に印刷させて、後で断裁します。
詰まるところ、輪転機を一度回しただけで、A4サイズなら何百枚という数が一気に印刷されてしまうわけです。
よって、一昔前の印刷は、輪転機の一度回したら簡単に止められない構造のために、小ロット印刷が苦手でした。
ちょっと前の自主出版は100部以上を印刷するのが最低条件で、しかも複雑な工程を経て印刷される為に、数十万円
とかかかってしまうのが普通でした。
それがインクジェット方式の進化と、刷版などの印刷工程を省いたデータから直接印刷できる印刷機の進化により、
一冊単位でも簡単に印刷できるようになったのが、ここ最近主流のオンデマンド印刷です。
amazonKDPでもこのオンデマンド印刷を気軽に利用できるようになったのは前回紹介した通りです。
ただ、製本自体とても気軽になったとはいえ、出力データは正確に作らないといけませんし、構成もしっかりと作らない
とそのまま、その通りに印刷されてしまうので、それなりのセータ制作スキルは要求されます。
※自主出版の場合、不具合を修正してくれるオペレーターのような人はいませんから・・・(笑
残念ながら、ワードで文章を書いて、それを自宅のプリンターのように手軽に出力ってワケにはいかないのです。
印刷・製本には明確なルールが存在し、その為の印刷知識はある程度必要になるからです。
つまり、そこを無視してはまともの結果となって返ってこないのです。
そんなわけで、このオンデマンド印刷の世界にとても興味があったのでチャレンジしたのが前回です。
※amazonではパーパーバックという名称ですが、基本はオンデマンド印刷です。
そんなわけで、登録から48時間ほどで出版準備が出来たようです。
そしてこれは電子書籍では存在しない紙の印刷ならではの内容が来ました。

校正刷りという工程の案内です。
これは本来は本番の印刷をする前に試し印刷をして、カラーの出方や、全体の構成の確認、文字校正をするために出力
する必須な工程ですが、そもそもオンデマンドの場合は一冊単位で印刷できてしまうのでオフセット印刷のような感覚と
はちょっと違う感じですが、とにかくこの校正刷りは著者に対してのみ原価で印刷してくれるサービスです。
しかし、その為に最大5冊までという条件と、転売できないように「再版禁止」と表紙に帯が入るのがルールです。
本番のペーパーバックはまだ画面上では販売になってなかったので、2冊申し込んでみる事にしました。
まあ2冊頼んでも印刷原価と送料のみなので安いです。
で、校正刷りを注文して暫くすると、amazonの画面で・・・

ペーパーバックが販売開始になっていました。
しかも!

その場で注文すると、到着は明日って・・・校正刷りより到着早いんですけど・・・
とにかく、記念なので一冊自分で買いました(笑
で、翌日・・・

本当に届いた(笑
紛れもなく私が作ったデータのまま製本されて到着しました。
オンデマンドって本当に凄いです・・・
背表紙も、

いい感じ!
データ通りに出力されていて、作ったデータに間違いな無かったと証明されました。
裏面はこんな感じ・・・

バーコードの入る位置もデータ通りです。
ちなみにQRコードはただ単にバーコードの管理番号をQRにしてあるだけのようで、スマホで読んでもURLに変換される
ような事はありませんでした。
で、正式なペーパーバックから遅れること1日後・・・

校正刷りが到着・・・いや、順番逆だろ・・・(笑
こっちには表紙部分にしっかりと「転載禁止」の帯が印刷されています。
しかし、違う部分はそこだけで、中身の本文は一緒です。
まあ、校正用ですから、本文読みにくかったら意味ないですしね(笑
そんなわけで、

意味なく2冊並べてみました(笑
いや、ほんとに気軽に素人でも本が出版できる時代になったなぁとしみじみ思います・・・
電子書籍でも凄い事なのですが、オンデマンド印刷は出版業界にとって革命的に凄いことです。
このまま進化すれば、出版業界も町の本屋さんも廃れるでしょうねぇ・・・
さて、実際に手に取って見れる紙の本の状態になったからこそ分かった部分もあります。
・もう少し文字のポイント数を調整する
・ヘッダ、フッダを上手く活用する
・字数・行数を紙サイズに合わせて調整する
こういった部分を踏まえてページ構成を作ってあげると、出版社から発行される本により近づくと思います。
※アステローペシリーズはこの辺りを調整しています。
何しろ、印刷のクオリティーは通常のオフセット印刷と殆ど遜色ないからです。
いや、凄い時代が来ましたねぇ・・・
改めて、出版の世界の進化に驚いています。
本来、印刷はオフセット印刷が基本中の基本でした。
印刷用のデータを作り、それを本に4色分解して、刷版を作る。
その4色に分解された刷版にインクを盛り、YMCKの順に紙に印刷してカラー印刷を出力する。
※やっている工程は昔流行ったプリントゴッコと一緒。
これがオフセット印刷の大まかな流れです。
しかもオフセット印刷機は大型で、いわゆる菊判と言われる大型の紙に同じ版を一気に印刷させて、後で断裁します。
詰まるところ、輪転機を一度回しただけで、A4サイズなら何百枚という数が一気に印刷されてしまうわけです。
よって、一昔前の印刷は、輪転機の一度回したら簡単に止められない構造のために、小ロット印刷が苦手でした。
ちょっと前の自主出版は100部以上を印刷するのが最低条件で、しかも複雑な工程を経て印刷される為に、数十万円
とかかかってしまうのが普通でした。
それがインクジェット方式の進化と、刷版などの印刷工程を省いたデータから直接印刷できる印刷機の進化により、
一冊単位でも簡単に印刷できるようになったのが、ここ最近主流のオンデマンド印刷です。
amazonKDPでもこのオンデマンド印刷を気軽に利用できるようになったのは前回紹介した通りです。
ただ、製本自体とても気軽になったとはいえ、出力データは正確に作らないといけませんし、構成もしっかりと作らない
とそのまま、その通りに印刷されてしまうので、それなりのセータ制作スキルは要求されます。
※自主出版の場合、不具合を修正してくれるオペレーターのような人はいませんから・・・(笑
残念ながら、ワードで文章を書いて、それを自宅のプリンターのように手軽に出力ってワケにはいかないのです。
印刷・製本には明確なルールが存在し、その為の印刷知識はある程度必要になるからです。
つまり、そこを無視してはまともの結果となって返ってこないのです。
そんなわけで、このオンデマンド印刷の世界にとても興味があったのでチャレンジしたのが前回です。
※amazonではパーパーバックという名称ですが、基本はオンデマンド印刷です。
そんなわけで、登録から48時間ほどで出版準備が出来たようです。
そしてこれは電子書籍では存在しない紙の印刷ならではの内容が来ました。

校正刷りという工程の案内です。
これは本来は本番の印刷をする前に試し印刷をして、カラーの出方や、全体の構成の確認、文字校正をするために出力
する必須な工程ですが、そもそもオンデマンドの場合は一冊単位で印刷できてしまうのでオフセット印刷のような感覚と
はちょっと違う感じですが、とにかくこの校正刷りは著者に対してのみ原価で印刷してくれるサービスです。
しかし、その為に最大5冊までという条件と、転売できないように「再版禁止」と表紙に帯が入るのがルールです。
本番のペーパーバックはまだ画面上では販売になってなかったので、2冊申し込んでみる事にしました。
まあ2冊頼んでも印刷原価と送料のみなので安いです。
で、校正刷りを注文して暫くすると、amazonの画面で・・・

ペーパーバックが販売開始になっていました。
しかも!

その場で注文すると、到着は明日って・・・校正刷りより到着早いんですけど・・・
とにかく、記念なので一冊自分で買いました(笑
で、翌日・・・

本当に届いた(笑
紛れもなく私が作ったデータのまま製本されて到着しました。
オンデマンドって本当に凄いです・・・
背表紙も、

いい感じ!
データ通りに出力されていて、作ったデータに間違いな無かったと証明されました。
裏面はこんな感じ・・・

バーコードの入る位置もデータ通りです。
ちなみにQRコードはただ単にバーコードの管理番号をQRにしてあるだけのようで、スマホで読んでもURLに変換される
ような事はありませんでした。
で、正式なペーパーバックから遅れること1日後・・・

校正刷りが到着・・・いや、順番逆だろ・・・(笑
こっちには表紙部分にしっかりと「転載禁止」の帯が印刷されています。
しかし、違う部分はそこだけで、中身の本文は一緒です。
まあ、校正用ですから、本文読みにくかったら意味ないですしね(笑
そんなわけで、

意味なく2冊並べてみました(笑
いや、ほんとに気軽に素人でも本が出版できる時代になったなぁとしみじみ思います・・・
電子書籍でも凄い事なのですが、オンデマンド印刷は出版業界にとって革命的に凄いことです。
このまま進化すれば、出版業界も町の本屋さんも廃れるでしょうねぇ・・・
さて、実際に手に取って見れる紙の本の状態になったからこそ分かった部分もあります。
・もう少し文字のポイント数を調整する
・ヘッダ、フッダを上手く活用する
・字数・行数を紙サイズに合わせて調整する
こういった部分を踏まえてページ構成を作ってあげると、出版社から発行される本により近づくと思います。
※アステローペシリーズはこの辺りを調整しています。
何しろ、印刷のクオリティーは通常のオフセット印刷と殆ど遜色ないからです。
いや、凄い時代が来ましたねぇ・・・
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