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AI vs Human ?2024/11/01 18:13:08

さて・・・


世の中ってのは人間の理解力を遥かに超越したスピードで日々進化しています。


ほんの100年前は石炭を燃やす蒸気機関車が走っていたり、プロペラ機が空を飛んでいた時代で、その時代でも
当時の人々は「スゲー世の中になったモンだ・・・」と思っていた事でしょうが、今は電気で電車が線路を走行し、
ジェットエンジンを搭載した飛行機が自由に空を飛び回っています。

それどころか、電車はリニアに進化し、上空は地球と宇宙の境界線といわれる上空100kmの「カーマン・ライン」を
飛び越え宇宙にまで進出するようになり、事実今現在も408km上空には有人のISSが浮かんでおり、地球を今この
瞬間も約90分で一周しています。

多分、100年前の人が今の世の中を見たら衝撃的なカルチャーショックを受ける事でしょう(笑

そんな進化したテクノロジーの世で生活している我々も実は日々、その進化に驚かされ続けています。
そしてそのテクノロジーの進化速度があまりにも速すぎるために、人々の価値観や倫理観、遵法精神すらも破壊し
つつあるように今回紹介する件で強く思いました。

そんなわけで、以下の絵を見てください。

Artguru01

artguru02

かわいい3DCG風な女性のイラストですが、実はこれ画像生成AIです。

これは、ArtguruというWeb上でAIが入力したワードに対応した画像を生成してくれるサービスです。
Artguru
 ←

上の2つのかわいい女性を描くために入れたワードはたったの4つ
「美少女」「かわいい」「目元スッキリ」「アニメ調」
これだけです。
たったこれだけのワードを入れて「生成」ボタンを押すと上の絵が出力されました。
特に1枚目なんて背景を指定してないのに勝手に桜の花とか入ってるし・・・(笑

さて、私は今まで画像生成AIによる絵の生成やChatGPTによる文書作成には全く興味がありませんでした。
いくらテクノロジーが進化しようが、人間の持つ「感性」をAIは簡単に真似できないと思っていたからです。

事実、数年前、画像生成AIが騒がれ出した頃に同じようにワードを入れて試してみた事がありましたが、出力
結果は酷いモノでした。
例えば「コタツ」「ミカン」と入れて画像生成すると、ミカンがコタツらしきモノになって出力されるといった具合。
つまり、当時のAIは情報量が少なかった事もあり、「コタツ」も「ミカン」もワードとして認識でき、どういうモノかも
ネット検索でちゃんと理解していたようですが、各々の大きさだったり、配置情報などがデータ不足で理解できず、
ハチャメチャなアウトプットをしていたわけです。
当時はそれがあまりにも突飛であったため、画像生成AIが作り出す画像は物笑いのネタでした。

それが今ではたった4つのワードで上記の絵を生成してしまう・・・
つまりこれはAI自身が、
「こういったワードがインプットされた時、こういったアウトプットをしてやれば対象者は喜ぶ」
と、これまでの数多くの経験則により学習したという事です。
これを大げさに表現するなら、「AIが人間の心的欲求を解析し、結果をアウトプットする時代」という事です。
しかも、ネット中に溢れかえっている絵や写真を解析し、「流行」の傾向分析精度も飛躍的に向上しました。

いや、何か・・・怖い・・・

得も言われぬ恐怖心が浮かんできました・・・ ←つまりは古い考えのジジイという証明(笑



さて、なぜ急に画像生成AIによるイラストに興味を持ったかですが、たまたまyoutubeをダラダラ見ていた時に、
以下の動画をたまたま見たからです。



AIを使ってイラストを生成し、それを売ってお金を稼いでいたいわゆる「AI絵師」が次々とイラストのプラットホーム
サイトから閉め出されているという1年ほど前の動画です。
これを見て再度、画像生成AIに興味が湧き、登録無しでも1日5枚まで生成できるArtguruを利用した訳です。

で、面白いのはいわゆる「AI絵師」といわれる人は、「ちゃんと俺はイラストを描いている」と発言している点です。
確かに現在の画像生成AIは簡単なワードを数個入れるだけでキレイなイラストを生成してくれますが、それでは
ポーズが画一化されていたり、似たり寄ったりの絵柄になり個性が無く、また簡単にAI生成だとバレてしまいます。
そこでAI絵師は独自のワードやパラメーター、収集したイラストのテイスト等を詳細に設定し、まるで人の手で描い
たようなイラストを生成させ、「この努力がクリエイトだっ!」と発言しているようですが・・・

いや、それ違和感・・・(笑

AIにどうやって他の手書き絵師の絵柄を真似をさせるかを細かく指定してるだけで、自分では絵を一切描かない
人を、「イラストレーター」とか「クリエイター」と呼んでいいのでしょうか? 私的には残念ながら「NO」です。
ましてや、それを趣味としてやってるなら「どうぞ、お好きに」ですが、AIに作成させたイラストを「画像生成AI」と言
わず、「手書き」と偽ってお金稼いだらそれは立派な「詐欺」でしょう・・・

そんなわけで、イラストプラットホームサイトからAI絵師はどんどん閉め出されているようです・・・

また、画像生成AIはネット上に溢れているイラストや写真をどんどん収集し、それを合成させながらイラストや写真
を生成します。これは現時点で著作権的に合法ですが、この辺りも法整備が全然追いついてない感じです。
一つのイラストや写真には著作権や肖像権がありますが、それを複数合成すれば法的に問題ないという事です。
ちょっとおかしいですよねコレ・・・
つまり人間社会がAIの進化について行けてないわけです。

やっぱ、怖いでしょ、これ・・・(笑

とはいえ、時代に取り残されたくないので、やっぱせっかくの画像生成AI技術を自分も活用してみたいと思うの
が私という人間です(笑
そこで会社PCにインストされているadobeCreative CloudのFireflyを使ってArtguruと同じワードや、ちょっと追加
した上で画像生成してみた結果が以下です。

まずはArtgureと全く一緒のワードで出力したイラスト

firefly01

Fireflyの方がよりアニメ調のイラストで生成してくれますね。

好みの問題でしょうが、私的にはこっちの女の子の方がいいな・・・(笑
まあ、細部をよく見ると耳の上部の位置がおかしかったり、襟の周り込みとか不自然ですが・・・


ついでに、
4つのワードに「お姫様カット」「ふわっとした」「白いワンピース」「全身」を追加した生成イラスト

Firefly02

いや、AI君・・・君、凄いじゃん・・・(笑


また、
Fireflyには描画パターンが2種類あり、上の2枚はImage 3で画像生成したものですが、Image 2もあります。

Firefly03

こっちはより「手書き風」になるよう調整されてるようです。

このように、画像生成AIは凄いスピードで進化しているわけですが、では昔ながらの下絵から自分の手で描く
プロのイラストレーターの仕事って今後どうなるんでしょうねぇ・・・
そして、そういった人達の努力に見合う報酬は?

画像生成AIはほんの数十秒で、4枚とか同時に似たロケーションのイラストを生成してくれますが、手書きのイラ
ストレーターは1枚の絵を完成させるのに、速い人でも数時間は最低でも掛かるはずです。
しかも、その間の集中力は相当な物だと想像します。


ですから・・・想像だけでは本当の意味での大変さが理解できないので・・・

スタイラスペン01

安い互換スタイラスペンを購入してみました(笑


で、中身

スタイラスペン02

ペン本体と充電用USBケーブルと予備のペン先です。

とりあえず、
本物のApple Pencilは高いし、どのみちイラストレーターになりたいわけでもなければ、なれるハズもない(笑
イラスト描くのがどれだけ大変かを体験したいだけなので、互換スタイラスペンで十分。
だって、絶対に途中で飽きる自信あるし・・・(笑


でも、互換の割に、

磁力

iPad miniの側面に磁力でくっつくし・・・

充電

iPad miniから充電も出来ます。

Apple Pencilに出来て、コレで出来ない事は「筆圧」の強弱ぐらいです。
そして、筆圧による微妙な線の強弱云々なんて語れる人はそれなりの知識と経験がある人で、私のような
ド素人がドヤ顔で云々する機能ではありません(笑

さて、どうやって「おえかき」の勉強してみようかあぁ・・・
とりあえず、画像生成AIの絵をなぞって模倣するところから初めて見るか・・・(笑

それと、Fireflyの画像生成によるイラストがとてもキレイだったので、アステローペを初めとした私の小説の
表紙に使ってみようと色々なパターンで画像生成してみました。

近々、誤字修正とともに表紙をAI画像に変更したモノをアップしてみる予定です。
もう私の小説なんて誰も読んでないから、まあ自己満足的な実験といったところです。

だって、売れてないから誰にも迷惑かけないし・・・(笑


PS.

「コタツ」「ミカン」は今でもAIは苦手なようです(笑

01

02

誰もこんな絵をわざわざAIに生成させないから学習できないんだろうねぇ・・・(笑